クネドリーキ=Knedlíky=
2015年 06月 27日

クネドリーキは、小麦粉を使ったチェコの主食の1つで、茹でて作ります。いわゆるダンプリング料理で、すいとんや水餃子、ニョッキに近いお料理です。
クネドリーキはチェコではおふくろの味で、じゃがいもを入れたり、硬くなったパンを入れたり、肉類や果物と合わせたり、バリエーションが豊富です。
チェコの、かの大作曲家ドボルジャークは、アメリカで2年ほど暮らしましたが、ホームシックにかかって作曲ができなくなってしまった時、妻はクネドリーキを作って夫を励まし、ドボルジャークは無事、交響曲第9番「新世界から」を書き上げることができたそう。
チェコ人にとってクネドリーキは食の原点であることを示す逸話ですが、娘婿のヤン君が日本に初めて来たときにも「ママのクネドリーキが食べたぁい。」と言ってましたね。
ヤン君のママのアレナさんの料理は、どこのレストランよりおいしいと、家族や友人の間で評判です。この夏の来日を期に、硬くなったパンが入ったホウスコヴィークネドリーキのつくり方を教えてもらいました。

チェコの小麦粉は、粗い、中位、細かいと、粒の大きさで別れています。クネドリーキは粗挽き粉(HURVA)
この日は大人数なので小麦粉は600gに卵2個入れます

そこに生イーストをほぐしながら入れ、ひと肌くらいに温めた牛乳を300ccほど入れて よ~く練り混ぜます。けっこうな力がいる作業です。(生イーストワンブロック42gは1キロ用ですので6割入れました)


よく練り上げて、パンの角切りをたっぷり入れて寝かせます。


布巾をかぶせて約40分発酵させます。

わぁ~、ふくれたぁ~。

調理台に小麦粉を敷いて練り、鍋の大きさに合わせてかまぼこ型(ふんわりとした半円形に近くなるように。)まとめます。ここで10分ほど置き、2次発酵させます。


2次発酵後はふわふわの状態ですが、扁平にならないように上手に沸騰した鍋の中に入れ、約10分間茹でます。ひっくり返してさらに10分茹でる。クネドリーキは茹でパンなのです。

弾力を確認して、まだの場合はもう一度お湯の中に放り込んでいました。ぐらぐら沸騰しているとグチュグチュにはなりません。

いっただきま~す!!

以下レシピです。コツをつかめば簡単ですので、是非作ってみてください。
ホウスコヴィークネドリーキ(パンの入ったネドリーキ):
材料: 4人分
小麦粉(粗挽き粉)300g(粗挽き粉がない場合は薄力粉と強力粉を3:1くらいの割で)
卵1個
牛乳150cc
生イースト大1.5 (なければドライイースト大さじ1)を牛乳100CCを40度くらいに温めて入れる)
乾いたパン 30g(1センチの角切り)
作り方:
①ひと肌に暖めたミルク150ccに、砂糖大1、生のイースト(ドライイーストでも)を大1.5入れて、発酵させる。イーストがプクプクしてきたら、粉と卵、残りのミルクと共に加えてよく練る。このとき空気を入れるように練るのがコツ(力が要る)。硬くなったパンを1センチ角に切ったものを合わせ、布巾をかけて、なるべく暖かな所に置いて40分ほど寝かせる。。
②再び練り、かまぼこ型に整え、10分ほど置く。さらに膨らむので、茹でる鍋の大きさに合わせて、かまぼこ型(この場合は2本)にする。沸騰した湯で10分茹で、ひっくり返してもう10分茹でる。
③来上がったら、真中を切って湯気を抜く。冷凍もできる。食べるときには再度蒸す。
クネドリーキと相性抜群のシチュー:グヤーシュの作り方:
使う肉は牛肉が一般的ですが、豚肉でも。豚肉の方が早く柔らかくなるので時間がない時にお勧めだそうです。
材料:4~5人分
豚肩ブロック 300g
玉ねぎ 3個
にんにく 2個
塩小さじ1.5 好みで変える
パプリカ 大1
ケチャップ 大1
マヨランカ 少々
小麦粉 大5
①玉ねぎをみじん切りにしてきつね色になるまで炒める。
②肉をサイコロ大に切って塩を入れよく炒める。
③パプリカとケチャップを加えさらに炒める。
④水を加えて肉が柔らかくなるまで煮込む。30分ほど。
⑤小麦粉を水で溶き加えてとろみをつけてできあがり。
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