チェコと日本の伝統工芸のコラボレーション
2012年 12月 01日
織り込んでいくヨーロッパの伝統工芸です。マルティナはその伝統工芸に新風を吹き込んでいる新進のボビンレース作家。彼女の付けているアクセサリーは、木綿糸に金属箔を巻いたラメ糸で織られています。一見貴金属に見え、その実、羽のような軽さと、線で織り成す繊細でモダンなデザインです。
マルティナは2004年OIDEFA世界レース大会ではグランプリを受賞。2006年には、日本ホビーショーで日本の皆様に彼女のアクサリーを紹介したのですがとても反響がありました。
グランプリ作品
ミラベルカで扱っているマルティナのラメ糸です。
日本にも伝統産業として金糸、銀糸が作られています。主な産地は京都。中でも城陽市は全生産量の50%を生産しています。純金の箔を使って作られる本金糸は、日本だけで作ることができるそうです。
マルティナが日本の本金糸を使って、アクセサリーを作ってみたいと言ってきました。さっそく城陽市の商工会議所に連絡しましたが、電話のやり取りではらちが明かず、当地に竹村撚糸さんを訪ねました。
竹村撚糸でいろいろな糸を見せていただきました。
本金糸の製造。和紙に漆を塗り金箔の貼り付け、これを細く切って綿糸を芯に撚っていくという熟練を要する仕事です。
ボビンレースに適した太さはどのくらいがいいのかを決めるまでに時間を要しましたが、ようやく日本の本金糸をマルティナに届けることができました。
日本とチェコの伝統工芸のコラボレーションで実現したアクセサリーができ上がりました。
何かいい形で発展させられないかと考えています。
城陽市の本金糸に関してはこちらで紹介されています。
ネットショップミラベルカへ
誠文堂新光社「世界のかわいいレース」にマルティナのボビンレースが特集されました(8~12頁)。表紙はマルティナのボビンレースのオーナメントです。世界のレースが紹介されている読みごたえのある本ですので是非ご覧になってみてください。
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