|
チェコの木のおもちゃは、木の感触を生かした、素朴なぬくもりのあるものが多く、国内外で人気があります。
ほとんどが、農業や林業の家内工業(副業)として作り続けられ、家系ごとに技術が伝承されてきました。 イジーさんのおもちゃとの出会いは、チェコ共和国の伝統産業育成組織「ウルフ」の職人紹介ビデオを見て以来、木肌の美しい彼のおもちゃにすっかり魅せられてしまったことから始まりました。 2012年年明け早々に、オーストリア国境近くのシュマヴァ地方に、イジー・ドゥルホフスキーさんを訪ねました。 ![]() 木の枝をそのまま生かした馬や鳥。木のおもちゃの原点です。 チェコでも特に豊かで深い森林地帯として知られるシュマヴァ地方はもともと木工芸が盛んな地域でした。この地方で生まれ育ったイジーさんが木工の仕事を選んだのは自然なことでした。 ![]() イジーさんの工房。ここは自宅でもあり、入り口ではニワトリが寄ってきました。 ![]() イジーさんの代表作は、この馬のおもちゃ。材料は近隣の山から切り出される針葉樹(スプルース)です。 30年間に作った馬は30万個。多いなあと思いますが、1日にならすと2個ちょっと。すべて手作業ですのでたくさんはできません。「もう手が覚えているんだよ。」と笑いながら動かすノミの先から馬の形が現れます。 ![]() ![]() 馬の足を削り出しています。長年使った当て木を見て、「まるで山脈のようですね。」というと、「見る人によっていろいろに見えるらしいね。」とイジーさん。あなたは何に見えますか。 ![]() イジーさんのおもちゃはネットショップミラベルカでお求めいただけます。 イジーさんの紹介はさらに次回へ続きます。 ****************************************
ミラベルカで取り扱っているチェコのボビンには数種類ありますが、中でも人気があるのがプラムの木を使った木製のものです。
![]() チェコの一般道には果樹が街路樹として植えられています。さくらんぼ、林檎、洋梨、そしてプラム。お隣のドイツ、オーストリアなどでは『食べられる実のなる街路樹』はそんなに多くないようです。 季節ごとに実る果樹は、目に(時にお腹にも)楽しい風景を作っています。 ![]() 8月下旬から、9月中旬にかけては、プラムの実が熟します。 今年は特に当たり年で、見上げる枝という枝に、青紫色の実が鈴生りでした。 ![]() プラムは、そのまま食べたり、ケーキに入れたり、チェコの伝統食クネーデルに入れたり、ジャムやコンポートにしたり。 なんといっても一番人気で伝統のある利用法は、『スリヴォヴィツェ』というお酒にすることです。このお酒は無色透明で、アルコール度数は50度以上(!)、甘い香りに油断して口いっぱいに含むと、途端にむせてしまうほど強いものです。 ![]() 前回のコラムで紹介した、ボビン職人のソーストジェニックさんが使っているのがこのプラムの木材です。 実もおいしく、木材としても味のあるプラムの木。チェコ人にとって最も身近な果樹の一つです。 プラムのボビンは、 ミラベルカ でお求め頂けます。
さて、ソーストジェニックさんのボビン加工を見学した後、スタッフはマルチナの住むバンベルクの街にやってきました。
ここで、今回の二つめの取材先でボビン枕の製作を見せて貰うことになっています。 ![]() 取材先とは言っても、ここはマルチナ一家の山荘。ポーランドとの国境近くの山裾にある瀟洒な山荘は、築100年は経た素敵な山小屋です。敷地の裏には幅二メートル足らずの小川が流れ、着いたら先ず、この小川で缶ビールを冷やし、次に草刈りです。 ![]() 石と木で出来た小屋の中は、7月でもひんやり。暖炉に火を熾し、徐々に部屋が暖かくなってきました。 ![]() 落ち着いたところで、マルチナのご主人が、ボビン枕の製作をみせてくれました。 目の細かな筒状の布袋に針葉樹の木くずを詰めていくのですが、しっかりと詰め込まないと使い物にならないそうです。 ![]() カップですくった木くずを少しずつ、入れてはぐいぐいと押し付けていきます。 針葉樹のいい香りが漂います。 ![]() 筒の口まで詰め込んだら、紐で縛ります。力と根気のいる仕事です。 ![]() オーバーカバーで包んで完成です。このカバーははずして洗えます。 ![]() 詰め込みから仕上げまでは約30分かかりました。 木くずは詰め込むほど、しっかりとした良い枕になるんだ。とは、作業を見せてくれたマルチナのご主人でした。 ![]() このサイズは枕の小。A4サイズ位までの作品が作れます。もう何世代も前から、チェコではこの形。マルティナの使っているのは枕の大です。 ボビン枕は、 ミラベルカ でお求め頂けます。
久しぶりにチェコ東部バンベルクの街を訪ねました。チェコでは今、道路整備が盛んに行われています。雪国チェコでは工事ができるのは10月中頃までですので、空港近くの高速道路も着々と工事が進んでいました。プラハから東へ向かう高速道路は、バンベルク手前30分ほどのフラデツクラロベーまで延びていて渋滞もなく快適でした。
![]() 高速を降りて街道を走ると、リンゴや梨の実る街路樹がドライブを楽しくさせてくれます。さくらんぼはもう終わっていて、リンゴや梨はまだ青い。 ちょうど旬を迎えていたのは、私たちのネットショップの名前にしているミラベルカで、黄色いかわいらしい実が枝もたわわに実っていました。 ![]() ミラベルカのお味はスモモ系。甘酸っぱくて香りは弱め。大きさはアメリカンチェリーくらい。でも、チェコの人たちが収穫しているのは見たことないし、店頭でも見かけない。 もっぱら小鳥たちが楽しんでいるのでしょうか。 ![]() さて、今回はボビンレースに欠かせない、ボビンの製作現場を取材しましたのでご報告します。 案内は親愛なるマルティナ・シュテフコバー。フラデツクラロベーの街中で我々の到着を待っていてくれました。バンベルク方面へ10分ほどの街道沿いに、ボビン製作のソーストジュニクさんの工房があります。 ![]() ソーストジュニクさんの作るボビンは全てプラム材をはじめ、果樹が使われます。 「プラム材のボビンは、使い込むと手触り、重さ、色がすばらしくて最適な素材だよ。」「それから、糸の太さに合わせてボビンの太さも変えるんだ」と説明してくれるソーストジュニクさん。 ![]() あらかじめスティック状の角材に加工された材料を旋盤に固定し、モーターに電気を通すと、勢い良く回転。手作りの刃物で鮮やかに削りだしたボビンは、焼き刻印をいれて完成。 ![]() その間およそ10分。木目を選びながらひとつひとつ丹精を込めて削りだすボビンの形状、重さにはマルティナのこだわりが生かされています。 ソーストジュニクさんの製作したボビン、レース用スティック、穴あけ針などは、 ミラベルカ でお求め頂けます。 さて、スタッフのチェコ取材は更に続きます。 ソーストジュニクさんのボビン C12a の加工風景は 動画 でご覧頂けます。
チェコの首都プラハは人口120万。車が走っていなければ、街並みはまさに中世。よく映画の撮影に使われるのもうなづけます。チェコの都市の特徴の1つは、多くが中世さながらの街並みを保存していることにあるそうですが、これはチェコ国内でいくつかの都市を回ると実感できます。国中が京都、奈良という感じなのです。
プラハは、世界各国の言葉が飛び交う観光地ですが、史跡の周りで観光産業が成り立っているというような薄っぺらいものではありません。公共施設、各大使館、ホテル、銀行等の主だった建物ばかりでなく、学校、オフィス、ショップ等々が歴史ある建物を使っています。古い扉を開けて突然スーツ姿の女性が出てきたりして、ちょっと驚きました。 当然、街中をけたたましくパトカーや救急車が走ったり、スリが出没したり(体験者です)、いたる所に落書きがあったりと、眉をひそめたくなる面もありますが、プラハが、遺跡ではなく生きた街である点がすごく気に入っています。 冬のプラハ この写真をプラハ城から撮ったときはものすごく寒くて、氷点下12度でした。 ![]() 春のプラハ 長い冬から開放され、命の喜びあふれるプラハの街です。 ![]() ![]() 森や庭が花と緑に包まれてきました。早い、ぐんぐん伸びています。 そのぐんぐん加減は、「もののけ姫」の最後の場面で、しし神様が倒れて山一面が緑になったときの感じに似ています。 この花はレンギョウ。チェコでは、金色の雨 と呼ばれています。 例年より少しはやく満開を迎えています。 レンギョウの向こうには、プラハの街並みが見えます。 ![]() チェコの今の暮らしや季節の行事などをご紹介していきたいと思っています。 チェコってどこにあるの?チェコスロバキアじゃなかったっけ。 こんな風に聞かれることがまだまだあるチェコ。 少しずつご紹介しようと思います。 地図中央の緑色に塗ってあるのがチェコ(CZ)です。ヨーロッパの旅行用地図を見ると、チェコは右端って感じですが、EU全体をこのように眺めると、中心にあることがおわかりでしょう。交通の要所でもあるチェコは、各国からの鉄道が集まるので鉄道産業も盛んなのです。大きさも緯度も北海道位、人口は約1000万人。冬の寒さの厳しい国ですが、今は木々が一斉に芽吹き、花も次々に咲き始めています。
|